保護者と上手く信頼関係を築けない
クレームを沢山いただいてしまって、困っている
保護者と少しでも協力関係を築きたい
そのような、悩みや思いはありませんか
その解決となりうる具体的6つのアイデアをご紹介します
- 話を傾聴する
- こまめに連絡を入れる
- 良い報告をする
- 改善点を相談する
- レスポンスを早くする
- 事前対応を心掛ける
私も16年間教師を続けてきて、様々な体験をしてきました
未熟さ上に、生徒や保護者の方に大変辛い思いをさせてしまったこともあります
その原因は、どうすれば良いかを分かっていなかったから
選択理論をベースにした人間関係構築の方法を教育現場(特に保護者の方へ)に
活用した方法を紹介したいと思います
少しでも、活用していただき、今よりも保護者の方との関係性が向上して、良い協力関係が築けるお手伝いができたら嬉しいです
では、詳細を解説します
保護者の意見を傾聴する
信頼を作る最初のポイントは話を傾聴すること
まず、話を聴いていきましょう
「先生、私達の息子は(娘は)・・・」
保護者の子供に対する愛情はとても深いです
それは、当たり前
だって、自分の子供だから
その子供に期待したり、悩みを持つのも当たり前です
「もっと子供に良い人生を送ってもらいたい」
「幸せになってもらいたい」
その思いが強いが故に、思いが込み上げてきます
だから、保護者の方も日々奮闘し、沢山の悩みや意見を持っています
その話を傾聴する
全て受け止めることはできなくても、保護者の立場に立って
話を傾聴する
- 相手は何を求めているのか
- 私達がお役に立てることはないか
この2つのスタンスで話を傾聴してください
そうすれば、こちらがお役に立てること
共に協力を必要とすることが明確になってくるように思います
こまめに連絡を入れる
全員という訳にはいきませんが
より情報共有を必要としている保護者の方へは、こまめに連絡を入れていきましょう
そうすることによって、子供達の学校での様子を知っていただき
安心していただけます
個人的には、保護者から学校の様子を教えてほしいと要望があったご家庭には
年度当初は、1週間に一度、金曜日の放課後または、保護者の方が連絡がつく時間帯に連絡を入れます
特にお伝えする内容は
- 教室での様子
- 学習への取り組み(提出物状況)
- 友達関係
- 表情や行動
を主に伝えます
一度に沢山の時間を要する訳ではないですが、5分で電話でも
毎週毎週繰り返していると、信頼関係も自然と高まり
より良い協力関係が築けるようになっていきます
良い報告をする
保護者の方にとっては、学校から個別に連絡があった場合
何か悪いことがあったのではないかと思われる場合が多いようです
そこで、個人的には良いことがあった場合も報告を入れるようにしています
特に感動することや、関心すること、成長を感じることがあった場合
時間は2、3分の電話ですが、ご連絡を入れています
保護者の方にお聞きすると
改善点にも注意を払っていただきたいが、良い点にも気づいてもらえて嬉しいという
ご意見をいただきます
勿論、改善点を明確にお伝えすることは、大切ですが
そればかりではなく、学校生活で、生徒が成長したり、挑戦したりする姿を
お伝えしていくことで、信頼は築いていけるものです
改善点を相談する
良い点に加えて、改善点も相談する時もあります
人は不完全、自分も不完全ですから、改善点はあって当然です
改善点がない人などいないと思っています
保護者、生徒、教員が一緒になって、改善点を克服するために協力していく
そんな関係を作りたいという思いを大切に関わっています
相談する時にポイントですが
- 事実をお伝えする(こちらの個人的な感情で話さない)
- 事実に対して、目標に必要な行動かどうかを保護者に考えていただく
- 必要な行動でなければ、どのように改善していく必要があるかアイデアを提供する
- 改善プランを学校で支援していくこと、家庭で支援していくことをお互い考える
この4つをポイントとして相談させていただきます
感情的ではなく、あくまで、生徒の成長に必要なことは何かということに
焦点を当てて相談していきます
中には、毎回毎回、ご家庭で、工夫して実践していただき、上手くいかない時期を繰り返しながら最終的には良い仕組みをご家庭内で作られ、成果に繋げている保護者の方もおみえになります
大切なことは、お互いに協力して行っていくこと
そうすれば、必ず前に進んでいけると思います
レスポンスを早くする
連絡の反応は早くです
保護者の方も働いていらっしゃる場合もありますが、
連絡は気づいた時、準備をなるべく早く済ませ
連絡をすぐにとることです
良い報告は、遅くなっても大丈夫だと思いますが
特に改善する点や相談事などは、早いレスポンスが必要です
そうすることで、こちらの対応の速さ=信頼に繋がっていきます
逆の立場からすると、すぐに対応してくれる教員や学校は信頼できますよね
なるべく早いレスポンスを心がけていきましょう
事前対応を心がける
対応は前もって早め早めにしていきましょう
何かことが起こる前に、できることはないかを考えることです
例えば
- 保護者と初めて話をするのが、問題が起きた時の電話
- 保護者会の日程をお知らせするのが、保護者会の2週間前
- 教材購入が明日で、多額の費用が必要な連絡
など、時々は起きてしまいそうなことですが
なるべく早め早めの事前対応を心がけていくことで
安心してもらえるのではないでしょうか
特に、個人的には、保護者との最初のお話では、良いことや、保護者の思いなどをお聞きする
という機会にしたいものです
事後対応より、事前対応
未来に起きることを予測して、今できることはないかを考えていきましょう
まとめ
保護者との「絆」を作る6つのアイデアについていかがでしたでしょうか
- 話を傾聴する
- こまめに連絡を入れる
- 良い報告をする
- 改善点を相談する
- レスポンスを早くする
- 事前対応を心掛ける
保護者の方も毎日を全力で生きています
最善を尽くされています
だからこそ、一緒になって、生徒と保護者が本当に望んでいる未来を作る
そのサポートに徹すれば、自ずと信頼関係は築けていきます
お互いに試行錯誤しながら、実践し、信頼をいただける教員を目指していきましょう
本日も最後までお読みいただきありがとうございました
それでは、今日も行ってらっしゃい
ポンっ(背中を押す音)
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