「どうしたら、みんなが笑顔になるクラスになるんだろう?」
「チームの雰囲気を高めるにはどうすればいいんだろう?」
こんな疑問をもったことはありませんか?
解決に重要なことは、「クラスやチームの仲間との信頼関係アップ」と「成果へのサポート」です
私自身16年間、クラス作り、チーム作りに携わってきた経験と学びがあります
上の2点にこだわって根気良く取り組むことで、仲間や生徒達との信頼関係を作り、学習成果を作ってきています
それでは、詳しく紹介していきます。少しでも皆さんの問題解決に役立てたら幸いです
クラスやチームの仲間との信頼関係アップ
毎日、声をかける
「○○君、元気?」「○○さん、今日も何か楽しそうだね。良いことあった?」
少ない時間のやり取りに感じるかもしれませんが、この小さなコミュニケーションを積み上げることが何より大切なポイントです
心理学的には、これは「ザイオンス効果」と呼ばれます
ザイオンス効果とは、アメリカの心理学者ロバート・ザイオンスが提唱した心理効果で、別名「単純接触効果」とも呼ばれています。このザイオンス効果とは、相手に何度も会ったり、繰り返し目にしたりすることで、だんだんと好感度や評価が高まるという効果です
話す内容なども、できれば相手の興味関心がある内容であれば、より信頼関係構築には効果的ですが、この効果を活用すると、ともかく相手と接する回数を増やすということが大切になってくるということです
自分なら、相手からどんな声をかけてもらいたいですか?
個人的には「明るい挨拶」「自分を気にかけてくれること」「自分の興味のあること」などを声かけしてもらえたら嬉しいです
共に、小さな関わりを積み重ねていきましょう
話を傾聴する
声かけをしたら、是非相手の話に耳を傾けてみましょう
面談などがある時は、絶好の傾聴できるタイミングですね
傾聴する時のポイントは「共感」と「最後まで話を聴きとる」の2つです
例えば「共感」のやり取りを例に出すと、
生徒「最近、勉強する時間が取れないんですよ」
教師「そうだね。なかなか勉強時間取れないよね」
生徒「最近、部活を頑張っているんです」
教師「最近頑張ってるんだね。毎日充実しているんだね」
のように、相手の気持ちをまず受けて止めてあげることが「共感」のやり取りです
自分の思いを受け止めてくれる人を信頼しようと思いますよね
そして、「話を最後まで聴く」こと
話を聴いていると、間で話を挟みたくなりませんか?
とにかく、相手が考えていること、思っていることに共感して、頷きながら、「なるほど」「へ〜」「すごいな〜」「ふんふん」など、相手の気持ちや内容に共感しながら、最後まで聴き取っていきましょう
「傾聴」を積み重ねていけば、少なくとも1年あれば、今よりも良い信頼関係が築けると実感しています
誕生日に花を贈る
誕生日に花をもらえたら嬉しいですよね
花を贈ることが目的なのではなく、誕生日をお祝いするということに価値があるのだと感じます
私は毎年、学級をスタートするタイミングで、生徒の誕生日をスケジュールに書き込みます
そして、誕生日になると、メッセージカードと花(そんな大きなものではないです)を本人に手渡しで「誕生日おめでとう、良い一年になるといいね」と言って渡しています
嬉しいことに、生徒や保護者の方からは、感謝のお電話やお手紙をいただくこともあり、信頼関係を築く重要な取り組みの一つになっています
自分のことを気にかけてくれる
そんな人を信頼したいと思うのではないでしょうか
自分の失敗談を話す
うまくいった経験を伝えよう
人前に立ったり、誰かに伝える時って、そういう気持ちになる時がありませんか?
勿論、うまくいった経験をシェアすることは、人のお役に立てる大切な情報です
しかし、人との信頼関係を築くには、むしろ挑戦している時の経験や、失敗談をシェアすることで、より親近感を持ってもらえて、信頼関係を作っていくのに、役立つ場合があると感じます
聞き手の立場に立つと、正直に話してくれる人を信頼しようと思いませんか?
私も、生徒達に自分が経験したうまくいかないことをシェアします
あくまで主観ですが、生徒達はうまくいったことより、しっかりと聞いてくれているように感じますね(内容も今では、面白く伝えれるようになっているからかもしれません笑)
身の上話をする
時々はプライベートな話も取り入れてはいかがでしょう
固い話や、勉強の話、仕事の話だけでは堅い話になってしまいます
自分自身育った境遇や、現在の生活などを、話の中に少しだけ盛り込むことで、聞き手の頭に話をイメージしやすくすることで、親近感も高まります
私はついつい、自分の生活について話すぎてしまい、相手から話を聴く時間を短くしてしまっている時もあり、反省をすることも多々あります
身の上話をする時も、「相手のために」という視点は忘れずに持っておきたいものですね
成果へのサポート
信頼関係アップだけでは、クラスの幸せに十分とは言えるでしょうか
ここではもう一つの重要なテーマ「成果へのサポート」について具体的にシェアしていきます
大切にしている価値観を明確にする
「モチベーションが高まらない」「やる気が出ない」
よくこんな悩みをいただきます
その時に生徒達に考えてもらうのが、自分が大切にしたいことは何か?ということ
具体的にいうと、「幸せになりたい」「やり遂げたい」「感謝を伝えたい」など、一人一人が大切にしたい価値観について考えてもらいます
一回の面談や話では、出てこない場合もあるのですが、何回も繰り返していると、見つかってくるようになります
そこで、生徒に聞いていくのは
今、自分がしていることや、考えていることは、自分の大切にしている価値観に合っているかどうか
価値観に合っていなければ、価値観に合う行動に変えるためにどうしていくと良いかを一緒に考えます
そうすると、一つ一つの行動や言動や思考が、何のために行っているかが、少しずつ明確になり、モチベーションや、やる気が下がりにくくなってきます
経験上、全員ではありませんが、人の役に立ちたいという価値観を持っている生徒は多く、根付いてくると、人のために動けるクラスになり、幸せに近づいていくように感じます
目標を設定する
成果を出すためには、目標設定が欠かせません
目標がないところに、成功もなければ、失敗(学び)もない
ただ、一つ注意したいのが、高すぎる目標設定です
大抵の場合、高すぎる目標を立てて、目標を達成できない経験を繰り返すと、「自分はできない」という思い込みが出来上がってしまいます
目標は、「少し上」がベストです。数値でいうと20%アップが上限かなと思います
中には、50%以上アップする生徒もいますが、少数でしょうか
大切なことは「小さな成功を積み重ねること」少しずつの積み重ねを続けていけば、大きな目標へつながります
人と比較しない
目標はあくまで、「自分との比較」です
越えるべきは「過去の自分」他人ではありません
コントロールできるのは「自分のみ」で、他人はコントロールできないからです
個人的には「〇〇君と比べて」「お姉ちゃんと比べて」などは生徒との関わりではNGワードとしています。あくまで「生徒本人自身を見る」ことを重要であると考えます
他人の結果を目安にするのは良いかもしれませんが、過剰に意識しすぎることは、長い目で見ると、効果的ではないですね
毎日毎日、過去の自分に勝利していくこと
これを積み上げると、気がつけば、より磨き上げられた成果に近づける自分に会うことができると感じます
まとめ
今回は 幸せなクラスを作る 〜2つの大切なこと〜 についてシェアさせていただきました
「クラスやチームとの信頼関係アップ」「成果へのサポート」
この2つを高めていけば、より幸せに向かうクラスやチーム作りのお役に立てると思います。
「クラスやチームとの信頼関係アップ」について
- 毎日声をかける
- 話を傾聴する
- 誕生日に花を贈る
- 自分の失敗談を話す
- 身の上話をする
「成果へのサポート」について
- 大切にしている価値観を明確にする
- 目標を設定する
- 人と比較しない
ぜひ、相手の立場に立った、信頼関係の作り方や、成果へのサポートを考えて実践して頂けたらと思います
本日もお読みいただき、ありがとうございました
今回の情報がクラスやチームを幸せに導くための、お役に立てる情報であれば嬉しいです
それでは、今日も共に顔晴っていきましょう
行ってらっしゃい ポンっ(背中を押す音)
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